事例紹介

国際会議VLDB 2020がオンライン開催:東京都によるデジタル・コンテンツを提供

 東京観光財団ではこれまで、東京都内で開催される大型国際会議に対し、都内観光ツアーや日本文化プログラム、レセプションにおけるアトラクション提供など様々なご支援を行ってきました。コロナ禍で多くの国際会議がオンライン開催へと変更になる中、8月31日から9月4日まで開催されましたThe 46th International Conference on Very Large Data Bases(「第46回巨大データベースに関する国際会議」。以下、VLDB 2020)に対し、東京にお越しいただけなかった海外参加者の皆様に都市の魅力を楽しんで頂くため、和楽器演奏と観光名所紹介を組み合わせた特別映像を提供しました。

 VLDBはVLDB Endowmentを開催母体として毎年開催される、データベース分野における世界一線級の国際会議です。2020年大会は、元々東京・新宿で開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、完全オンライン形式での開催となり、約4,700名が参加しました。

 提供した映像は、和楽器演奏と東京の観光名所の紹介を組み合わせたものをご用意しました。三味線、尺八、和太鼓奏者のスペシャルバンドによる演奏は、夏祭りで演奏される東京を代表する民謡の「東京音頭」とスピード感あふれる刺激的な曲調のオリジナル曲「Experience」を映像とコラボレーションさせることにより、伝統と革新という東京のふたつの側面を表現することを意識しました。

   


 和楽器演奏に組み合わせた観光名所の映像では、東京スカイツリー®やレインボーブリッジといった有名スポットに加え、新国立競技場や渋谷スクランブルスクエアといった新名所、また、高尾山の美しい眺めも紹介し、会議参加者が自宅や研究室にいながらにして様々な東京の魅力を楽しんでもらえるコンテンツを心掛けました。

 映像は、会期に合わせて会議参加者限定で公開され、最終的に1,000以上の視聴数を得ることができました。VLDB 2020実行委員長である石川佳治教授によると、多くの参加者は東京を訪れることを非常に楽しみにされていたとのことで、「オンライン会議であっても開催都市の魅力を伝える機会がある事は重要で、参加者は今回の映像を非常に楽しんだようだ」とのことでした。参加者の皆様が実際に東京を訪れ、「リアルな」都市の魅力を感じることができる日が1日でも早く来ることを願うばかりです。

 東京観光財団では今後もオンライン会議やハイブリッド会議に対し、新たな支援コンテンツを生み出していきたいと考えています。