事例紹介

国際会議ASP-DAC 2021がオンライン開催:東京都によるデジタル・コンテンツを提供

 東京観光財団ではこれまで、東京都内で開催される大型国際会議に対し、都内観光ツアーや日本文化プログラム、レセプションにおけるアトラクション提供など様々なご支援を行ってきました。コロナ禍で多くの国際会議がオンライン開催へと変更になる中、令和3年1月18日(月)から1月21日(木)まで開催されました26th Asia and South Pacific Design Automation Conference(「第26回アジア南太平洋設計自動化会議」。以下、ASP-DAC 2021) に対し、東京にお越しいただけなかった海外参加者の皆様に都市の魅力を楽しんで頂くため、日本の無形文化遺産である手妻(日本の伝統的な手品)パフォーマンスと都内観光名所である清澄庭園を組み合わせた特別映像を提供しました。

 ASP-DACはASP-DAC Steering Committeeを開催母体として毎年開催される、超大規模集積回路であるVLSIとシステムの設計技術に関するアジア・南太平洋地区最大の国際会議です。2020年大会は、元々東京・日本科学未来館で開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、完全オンライン形式での開催となり、約343名が参加しました。

 提供した映像は、日本の無形文化財である手妻パフォーマンスと都内観光名所である都立清澄庭園を組み合わせたものをご用意しました。手妻師・藤山大樹氏によるパフォーマンスに加え、インタビューで手妻の文化的特徴や藤山氏が感じる東京の魅力を語っていただき、さながらドキュメンタリーのような映像を目指しました。また、次々と仮面の模様が変わっていく不思議な演目「七変化」についても、清澄庭園をバックに庭園内の大正記念館で演じることで、歴史ある都内ユニークベニューと日本の無形文化遺産である手妻それぞれの魅力を引き立てる形となりました。

 映像は、会期に合わせて会議ホームページ上で公開され、最終的に150以上の視聴数を得ることができました。ASP-DAC 2021組織委員である岩畔氏によると、手妻についてもできれば生でご覧頂きたかったが、動画を通して東京の良いPRになったとのことでした。参加者の皆様が実際に東京を訪れ、「リアルな」都市の魅力を感じることができる日が1日でも早く来ることを願うばかりです。

 東京観光財団では今後もオンライン会議やハイブリッド会議に対し、新たな支援コンテンツを生み出していきたいと考えています。

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