事例紹介

【サポートデスク活用事例】TSSS 2024:サステナビリティに配慮したイベント企画・運営

2024年108日(火)〜10日(木)、東京国際フォーラムにて、「東京サステナブルシーフード・サミット2024TSSS2024Tokyo Sustainable Seafood Summit 2024)」が開催されました。本イベントはアジア最大級のサステナブル・シーフードイベントで、サステナブルな水産業の実現を目指し、環境持続性や社会的責任の追求に焦点を当てたテーマをもとに基調講演やパネルディスカッションが行われ、今年は世界16か国から延べ900名以上の参加がありました。

2015年の初回開催時から、認証シーフードを使用したレセプション等、持続可能性に配慮した運営を行なっており、10回目となる今回は、東京観光財団が提供する「サステナブルMICEサポートデスク(*1)」や「環境配慮型MICE開催資金助成(*2)」も活用いただきながら、イベント全体でのサステナビリティ方針を定めた上で、計画・運営がなされました。その取り組みの一部をご紹介します。

(*1) https://businesseventstokyo.org/ja/sustainable_business_events_in_tokyo/
(*2) https://businesseventstokyo.org/ja/preparation_support/sustainability.html

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会議ウェブサイトに公開されたサステナビリティ方針

【サステナビリティへの取り組み】


① 環境配慮
(1) MSC、ASC等、第三者認証取得済みのシーフードを使用したレセプションメニューの提供
(2) FSC®認証紙の段ボール素材を使用したパネル、什器の利用
(3) プログラムやスピーカー情報のパネル設置と電子配布
(4) 講演資料の電子配布
(5) 10年間にわたるイベント取組みレポートの電子配布
(6) 使い捨てプラスチック・紙製品の削減
・会場内のウォーターサーバー設置
・竹ファイバーを使用したタンブラーのギブアウェイ配布
・ペットボトル・紙コップの不使用
・紙製台紙を使用したネームタグの利用(名刺を差し込み使用)
(7) フードロス削減
・各日の登録者実数に基づくランチ、レセプション食数のコントロール
・運営スタッフ用夕食への売れ残り弁当の活用   
・参加者への食べ残し削減呼びかけ
(8) 公共交通機関から徒歩移動できる会場の選定
(9) 参加者へのウォームビズの呼びかけ

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② 多様性
(1) スピーカー選定時にジェンダーや国籍・地域等のバランスに配慮
(2) 多国籍の参加者へ向けた日英でのウェブサイト作成や資料用意、サイネージ表示

③ 外部への情報発信
(1) イベント計画や運営におけるサステナビリティ方針をオフィシャルサイトにて公開
(2) 会場において、サステナブルな水産業推進への呼びかけ、署名を募る、参加型の取り組みを実施。来場者が参加できることで、より参加者の記憶・印象に残る工夫となった。

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サステナブルシーフードの普及を目指す「2030年 GOAL」に対して435名から賛同の署名を得られた

今回の開催にあたっては、サステナブルMICEサポートデスクよりアドバイスを行い、イベントにおけるサステナビリティ方針の作成・公開や、FSC®認証を取得した段ボール素材の施工物や什器等、環境に配慮した展示造作物が制作されました。本イベントの実施を通して、これまで知らなかったサステナブル素材を把握できたほか、例年以上に環境に配慮した取り組みができただけでなく、サステナビリティに配慮した運営の情報や主催側の意図・目的を汲み取り協力いただける事業者の重要性を認識できたとのことでした。

これからも東京観光財団では具体的な事例をご紹介しながら、サステナビリティに関心のあるMICE主催者等の各種支援を行ってまいります。

<主催者・事業者の皆さまへ>
サステナブルなMICE開催に係る各種支援制度(助成金等)については、
こちらのページをご覧ください。